なんとなく深夜アニメを見続けていると次回作のCMなんかもながれるので、中にはじゃあ来期も見ようと思ったりする作品もある。「ジョーカーゲーム」があまりに素晴らしかったので、大人な内容のものを期待していたら、「91days」がちょっと期待させる予告で、声優さんも近藤隆さん(といえば「セカコイ」のヒロイン、小野寺りっちゃん)てことで毎週視聴した。

まあな。。内容はマフィアの抗争の中に家族を殺された主人公の復讐劇が絡まっていく・・・と言ったらあまりにも簡単過ぎるけど、その他も自分にはあまり響いてくるものがなかった。主人公アヴィリオとネロの友情がどんどん深くなっていき(変なイミでなく)、そのせいで周りの人々を巻き込んでいき、その巻き込み方がマフィアの話だけに血が流れ過ぎ、その辺がちょっと見ていられない。。切ないとかじゃなく、何だか少し不快。映画ゴッドファーザーとか好きじゃないし、ああいうのは苦手かも。
絵がルパン三世(パート3?)みたいだったけど、その割に話が明るくないので余計、見ていてこれ面白いのか?と思いながら、それでも最後まで(あと1話)見続ける予定だが。。主人公のアヴィリオがな~最初からこの子目当てで見てたんで、勿体ないなあ…この子だけ他で見たいわ。。なんて思っている><
あ、でもファンゴ?だっけな、あいつもキャラ的には面白かったんだけど、結局殺されちゃうし・・・あんな殺され方で。。あれももったいなかった。
声優さんはみんな一流ばかりだったな、ダウントン・アビーのマシュウ役だよね、ネロの声の人。。

今期は「ベルセルク」が何故か有料のwowowでもやってたが(民放で無料でやってるのに誰得なのか)、3Dの変な動きが気持ち悪くて第一話で脱落。3Dアニメはいつになったらああいう人形みたいな気味悪さを払拭できるんだろうか。人形が人間みたいになってしまうならいっそ人間でやればいいし、2Dをアニメみたいにしたいなら、もうそこは2Dでいいんじゃないのかと思える。。まあ好みなのでそこは色々あっていいんだろうけども…

で、非常に残念な気持ちで、そのまま次の「はんだくん」を見た。これは毎週大笑いして視聴した。人気声優さんが大勢出ていたのでそれも楽しみだった。「坂本ですが?」に似た要素(主人公がカリスマ的)なのに内容は全然違っていた。
自分は周りに嫌われていると思い込んでいてひとりぽっちの半田君の周りには、実は半田君を好きな人々が沢山いて、毎週違ったキャラが関わってきて、その都度エンディングでキャラが増えていく。エンディングまで大笑いして見た。エンディングの鈴村健一さんの歌う歌は楽しいけれど、内容はちょっぴり切ない半田君の心情そのもの、「本当はみんなで笑ったりしたい」。

あと、途中から見始めたが、今期最高に良かったのは「オレンジ」。
チャンネルを回してて、偶然目に留まった。確か、主人公と翔が花火を一緒に見るところだったかと思う(翔が「お母さんは自殺した」と打ち明ける回)が、それから、未来から来た手紙の通りにならないよう主人公と親友たちが過去を変えようと、翔を救おうとする話だと知った。漫画も知らなかったけど、絶対全部読みたい。
毎回OPの「光の欠片」を聞いたらもう泣いていた。そして泣きながら視聴した。主人公の菜穂の一生懸命さが胸を打つ。翔を思う気持ちが一生懸命な菜穂、母の自殺を自分のせいと感じている寂しそうな翔、毎回可哀想でならず、二人の心情を思うと泣けてたまらなかった。また、菜穂を思いながらも翔をまず第一に考える須和の心の揺れを思うと切ない。どの心情も皆伝わってきていったいどうすればいいんだろう、どうなっていくんだろうと、毎回心を寄せずにはいられなかった。最終回も泣きながら見た。
私が一番悲しかったのは、萩田の言った言葉で、「結局この世界では俺たちは二度と翔には会えない」。
パラレルワールドの理解は結構難しいが、萩田のあの言葉がすべてだ。
しかしそれが、26歳の菜穂が言った「今度は小さい翔に会いたい」ってことに繋がるんだろうな。
そして、翔の未来が変わっていくその先にはまだまだ物語がある。楽しみ過ぎる。。

そういえば、「僕だけがいない街」の場合、過去が変わってしまっても結局どこかでめぐり会うんだよね。
これは生きている限り、なのか。。

この過去を変えようとする題材は「僕だけがいない街」も同じで、この題材で他にも面白い話がいくらでも出来るような気がした。最近、二人が入れ替わるといった話が多いように思ったが、それも題材だと考えるなら、この先いくらでもこの手の話が出来てくるような気がして、それは少し楽しみだ。物語性というものが中心にあれば、の話ですが。。